「インサイトって何？」から始まった

・今まで商品企画をされる際は、どのように消費者理解を進めていましたか？

調査室にて、定量・定性調査は実施していました。そのため、消費者の属性データや商品開発に関連する情報は充実しているのですが、すべての根幹となる「インサイト」に関する情報の蓄積は十分ではなかったと感じています。

イノベーティブなマーケティングを実践するためには、生活者の潜在的なニーズを見つける「インサイトする力」を高めることが重要だと共通認識がありました。そのため、社内の調査室経由で実施する定性・定量調査に留まらない、生活者インタビューも実施したいと考えておりました。ただ、従来の調査手法ではコストも高く、リードタイムも長いため、生活者の潜在的なニーズを見つける目的で消費者インタビューを実施するハードルが高く、生活者を深く理解する＝「インサイトする」機会が非常に限定的でした。

まずは「インサイトをとれるインタビュー」を全員で理解・実施する

・「リサーチDEMO！」を導入するきっかけや過程を教えてください。

商品開発テーマ以外に、生活者を深く理解し、潜在ニーズを探る目的の調査は組織として習慣化されていませんでした。商品開発の芽となる「生活者インサイト」がストックされず、アドホックな検討になっている課題感がありました。

そんなときに、Marketing Demo代表石井 さん のオンラインセミナーに参加し、リサーチDEMO！を知りました。本格導入の前にトライアルでインタビューを複数回実施し、使い勝手も問題ないと判断し導入を決めました。

生活者インタビューのハードルが格段に下がった

・導入後、どんな発見・変化がありましたか？

　トライアルの後、食や生活に関するテーマについて、生活者へのインタビューによりニーズをインサイトし、ノート形式の知識としてナレッジする取り組みを行いました。

部内に「生活者をインサイトする」習慣を浸透させるきっかけの一つとして、今回の取り組みが機能したと思っております。従来は調査室を介したインタビューの実施が基本の流れでしたが、私の所属する商品企画部が主幹となり、従来のデプス調査などに+αでインタビューを実施できるフローを新たに設けることで、生活者インタビューのハードルが格段に下がりました。従来のデプスインタビューと比較すると、コストやスピードが大幅に短縮され、本来向き合うべき生活者との対話や、生活者について思考をめぐらす時間が増えたことは大きな変化でした。
 

「調査やるまでもないよね」を見逃さずに深堀ることで、インサイトの芽をつぶさない

従来のデプスインタビューと比較すると、コストやスピードを大幅に短縮することができたと実感しています。

調査室による大規模かつ緻密な調査は継続し、戦略の意思決定に利用していきますが、商品企画や新規事業に重要なアイディアの初期段階で生活者の反応をみる・インサイトを得るために、リサーチDEMO！を有効活用していきたいと思っています。

具体的には、オンライン画面だけでインタビュー者の選定からマッチングまで完了するのが非常に便利だと感じています。これまでだったら「費用も時間もかかるから、調査するほどではないな」という仮説で終わってしまっていた案件も、疑問に思ったら生活者にすぐ・直接聞くことができるのは、商品企画において大きな変化です。また、インタビューを社内のオンライン会議でも使用しているTeamsシステムでインタビューできる点も使いやすいポイントの一つです。

 今後も、生活者をインサイトする力を強め、よりよい商品をお届けできるように取り組んでまいります。

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株式会社 Mizkan

本社：〒475-8585 愛知県半田市中村町2-6

社員数： 約 1,455 名　※2021年4月1日時点

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