事業に対してもっていた仮説を確かめる目的でリサーチDEMO!を利用
現在取り組んでいる事業を教えてください
箕輪様:2020年に未来技術推進協会のサポートを得て起業し、中高生向けオンライン学習サービスの「スタディメーター」を提供しております。その事業拡大の過程でリサーチDEMO!を利用しました。
私は社会人になってからずっとコンサルティング会社で企業のデジタルフォーメーションに携わっていました。そこで、日々のコンサルティング業務をする中で、自分自身で施策を打っていくよりも、施策を打てる人を育てる人の方がよっぽど社会のためになるのではないかと思いました。そんな思いで、Udemyで大人向けのIT講座をはじめました。「今日から始めるデジタルトランスフォーメーション!テクノロジーの仕組みからデータ活用基盤のつくりかたまで」というテーマでやっていて、ベストセラー講師にもなりました。そのUdemyの講座をご覧いただいた企業様からお声がけいただいて、今は企業様向けの研修講師もさせてもらっています。
実は、私は学生時代に偏差値が40だったことがあるんですよね。そこから勉強をがんばったわけですが、その時に勉強を通じて自分に自信がつくという経験をしました。Udemyもそうですし、学生時代の経験もあって、そこでやっぱり教育っておもしろいなということを再認識しました。
そんな経緯もあって、現在は法人様向けのIT研修と「スタディメーター」というプロダクト開発の二つの事業をしています。
リサーチDEMO!を利用しようと思ったきっかけ・課題感を教えてください
箕輪様:プロダクトを開発するにあたって半年ぐらい自分の殻に閉じこもってじっと考えていたのですよね。しかし、だんだん煮詰まってきてしまいで、そろそろ人と話さないとなと思っていました。そんな頃合いに自分が所属していた未来技術推進協会経由でリサーチDEMO!さんの存在を知りました。
私は、「スタディメーター」を通して、「(受験のために)学んで終わり」という教育サイクルを打破したいと思っていました。そのため、「同じサービス上で勉強しつづけてもらえるようにするためにはどうすればよいのか」であったり、「世の中にあるたくさんの教育サービスには何が足りず、なぜユーザーを満足されられないのか」ということに興味がありました。当然、それに対して自分なりの仮説はもっていたので、リサーチDEMO!(※1)のインタビューを通してそれ確かめたいとも思っていました。
(※1)リサーチDEMO!のプロダクト使用イメージ
自分でモデレーションをすることへの不安は、カスタマーサクセスの方のサポートもあり解消
サービスを利用するにあたっての苦労はありましたか?
箕輪様:サービスを利用するにあたっての苦労としては、やはり一番最初は、(自分でモデレーションをする必要があるので)「何を質問すればよいのかわからない」という点がありました。そうは言っても、まずはインタビューをしてみることが大切だと思って、ひとまずプロジェクトを作ってインタビューをしてみました。その結果、もちろん話して勉強になるなあとは思ったのですが、そこで終わってしまい、次につながらない気がしました。
その問題はどのように乗り越えたのですか?
箕輪様:カスタマーサクセスの竹中さんと面談する機会をいただいてから変わってきました。
まず共有していただいた資料が良かったです。頂いた資料を基にして考えると、自分のインタビューの実施目的が明確になり、何を聞けばよいのかということも自然と浮かんでくるようになりました。
すごく当たり前のことですが、意外と自分のインタビューがどの利用目的に分類されるのかパッと言えなかったりするんですよね。
(※カスタマーサクセスの竹中から共有した資料)
あとは、竹中さんと話をするということ自体が非常にありがたかったです。「人に話す」ことで、自分が何を確認したいのかや、何が明確になっていないのかを認識できました。竹中さんの方からこういうことを聞きたいならこういう質問がいいというサポートもしていただきました。
その結果、聞くべきことが明らかになりインタビューもクリアになりました。それ以降は、インタビューを重ねるごとに慣れてきて、今回のインタビューでこれを確認する、それを踏まえて次はこれをするというサイクルを順調に繰り返せました。
週に1回高校生へインタビューを行うことで自分の中の「仮説」が確信へと変化
インタビューを実施してどのような効果ができましたか?
箕輪様:週に1回程度のインタビューを重ねることで、自分のもっている仮説についてこの方向性でイケる!という自信を得られたことが大きな効果でした。
もちろんインタビューで実際に得られた情報というのも貴重だったのですが、それ以上に、今自分がどこのステージにいて、どこへ進めばよいのかということが整理されました。そして、最終的には自分のもっている仮説の方向性でイケる!という自信が得られたことも非常に良かったです。
自分の中に仮説があるだけという段階では、実際にサービスを世に出してみるまでサービスが成功するかわかりません。しかし、インタビューをすることで「本当に困っている人がいる」という確信が持てました。
ソリューションの正しさは世に出してみるまでわからませんが、インタビューをすることで課題の正しさは確かに感じることができました。
オンラインインタビューは何の利害関ー仮説検証をする際にリサーチDEMO!以外係もない人だからこそ、何でも聞けるに検討したサービスはありましたか?
箕輪様:仮説検証のための手段としては、リサーチDEMO!以外にモニターアンケート(定量調査)の利用を検討しました。しかし、料金がなかなか高くて結局は実施しませんでした。
その他には、弊社サービスの「スタディメーター」のユーザーに対してDMをしました(笑)。すると、思いのほか返答が集まってきて驚きました。そのユーザーの方々とはサービスについて深い話ができる点がとてもよかったのです。
しかし、やはり気を遣わせてしまっているなと感じました。ですので、なんの関係のない人に何の利害関係もなくインタビューができるリサーチDEMO!は何でも聞けるというメリットがある思います。
今後はどのようなことに注力していきたいですか?
箕輪様:やはり、プロダクトを通して人々の「勉強をすること」への姿勢を変えていきたいと感じます。
今、「勉強をすること」というのは「やらないといけないもの」だと思うのですが、それをもっと自分から「勉強って楽しいな、もっとやりたいな」と思えるものにしたいという思いがあります。ですので、それを突き詰めていきたいなと思っております。
また、それがタダで学べて、学んだことを実際の世の中へとつなげていける学び方が提供できたらいいなと感じますね。インタビューをする中で、受験勉強がすべてではないということがわかっていながらも、結局は受験第一の勉強になってしまっているという学生さんと多く話しました。だからこそ、勉強について本当はこうだったらいいのになということが実現できればよいと思っております。
本日はありがとうございます。今後もリサーチDEMO!をご利用いただけますと嬉しいです。
箕輪様:ありがとうございます。今回のインタビューを通して課題の部分が明確になりました。次は、プロダクトをどう広めていけばよいのかというマーケティング施策を考えていく段階ですので、その用途で使っていけたらなあと思っております。
□企業情報:
スタディメーター株式会社:https://studymeter-web.com/
〒100-0006
東京都千代田区1-2-2 東宝日比谷ビル9階 ビジネスエアポート日比谷
代表取締役 箕輪 旭